憲政記念会館満員!!550人の市民を集めた
検察審査会の疑惑を究明する市民と議員の会

 
 
■不透明な検察審査会のプロセス
この日の集会で登壇した民主党の森ゆうこ参議院議員は、検察審査会が行った強制起訴までのプロセスを精査した人物の一人である。
森ゆうこ参議院議員は、検察審査会について複数の疑問点を指摘している。その中でも、もっとも会場の注目を集めたのは、検察審査会の審議員の選出方法である。検察審査会側は、審議に携わる11人の人物を、くじびきを行うソフト(有権者の中から、無作為に検察審査会の審議員を選び出すソフト)を専門家に発注して製作してもらい、抽選を行ったとしている。
ところが、無作為の抽選にもかかわらず、選出された人物の平均年齢が近いこと。およそ、現在存命であるはずのない人がデータとして入っていたことなどをはじめ、無作為の抽選が本当に行われたのか、疑念を抱かざるをえない複数の矛盾点を指摘している。
紙幅の関係で割愛するが、森議員が行った情報収集の資料などを精査すると、検察審査会側の主張の公平性を100パーセント認めるのは難しいように思う。
これは、あくまでも「疑念」である。だが、これがもし、意図的に特定の人物を選んで、検察審査会を開くことができるとしたらどうだろうか。
もしくはプライバシー保護などを理由に、クローズドの環境で、抽選で選ばれた審議員以外の人物で、審議が行われていたとしたらどうだろうか。意図的に起訴相当の議決を2回出せば、容疑者が潔白であっても、自動的に刑事裁判にかけられることとなってしまう。

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